なぜ「ジャパンウェイ」か?

2024/12/02

当協会や講座等のプログラムの中心軸となる“ジャパンウェイ”という言葉に辿り着いた経緯に触れてみたいと思います。

私が30歳代の頃、時折ビジネス記事で目にする話題がありました。
それは、日本人はたくさん働いてるが幸せそうでない。とか、目が死んでいる人が多い、とか。
日本人としてそれは大変残念な話であり、その頃活き活きとハードワークをこなしていた私にとって、
「なぜ?もったいない!」という思いをよく持つ事がありました。

そんな事もあって、40歳になってから事業展開を教育の分野にシフトし、偶然か必然か、MBTIやコーチング、そしてチーム開発の大変有益な手法と出会いました。これらの手法を駆使すれば、「人が活き活きと働くこと」と「業績の向上」の両立を実現する事ができる、と確信を持ちました。

そしてその理想的な組織実現のため12年前にチーム開発プログラムを専門とする事業をスタートさせ、実績を作り、やがては「お客様の組織内にその手法を身につけた管理職やリーダーがいないといつまでも理想的な組織は拡がらない」と思うようになり、その手法を内製化する支援として「リーダーシップ研修」をスタートさせました。

そうして10年近く実践と様々な知見を織り交ぜ探求・研究を深めていった一つの結論は、
「在り方が変わらないとやり方は生きない」という事でした。
なぜなら、仮にうまくいく答えや方法があったとしても、そのやり方を身につける姿勢が真剣でなければ効果は出ないし、また小手先のテクニックだけを優先するようだとやがてはメッキがはげ、誠実さや思いやりに欠け相手から信頼されなかったりする。

ではこのやり方を支える
「在り方」をどうすれば高める事ができるのか?

そんな中、「ビジョナリー・カンパニー/ジム・コリンズ著」で永続発展する企業の大きな共通点は「理念」だと指摘されたり、日本には100年200年企業が世界一多く存在し、それらの共通点も「理念」を中心とした経営であったり、極め付けはハーバードで日本の歴史や文化的背景・リーダーの在り方を学ぶプログラムが人気だと知ったり。

研修業界は欧米の「やり方主導」のトレーニングプログラムに偏っている事に問題意識を持っていた時に、
彼らは日本からかなりの事を学んでるぞ、と。
そうか。在り方に関する答えは「足元、つまりこの日本」にあるではないかー。
そして日本の歴史・トップリーダーから学ぶ教育プログラム軸としたこの協会を現理事の尾花さんとスタートさせたのが2020年の春でした。

日本の強み・美徳・価値観を日本の歴史から学ぶ。
さらには西洋知見の良いものも融合して学びの場を作ろう。

そんなわけで、日本流=ジャパンウェイという名前に辿り着いたわけです。

(小笠原)